ミルクボーイ風AI漫才その1 「ドン・キホーテ」

どうもミルクボーイです。お願いしまーす。

お願いしまーす。

あー、ありがとうございますー。ねっ。

今、「使いかけの歯磨き粉」をいただきましたけどもね。

ありがとうございますー。

ありがとうございますー。ねっ、こんなんなんぼあってもいいですからねー。

一番いいですからねー。

ゆうとりますけれどね。

うちのおかんがね、好きな「ディスカウントストア」があるらしいんやけど。

あっ、そうなんや。

その名前を忘れたらしいねん。

「ディスカウントストア」の名前忘れてまうってどうなってんねん。

でもね、ほんでもおかんが好きな「ディスカウントストア」なんて、「業務スーパー」か「ロヂャース」くらいやろ、そんなもん。

ちゃうらしいねんな。

違うの!えぇ!

いろいろ聞くんやけどな、全然わからへんねん。

わからへんの。ほんだら俺がね、おかんの好きな「ディスカウントストア」一緒に考えてあげるから、どんな特徴言うてたかとか教えてみてよ。

所狭しと商品が並べられてて、どこに何があるか分からへんくらい通路が狭くて、迷路みたいになってる店やって言うてんねんな。

ほー、「ドン・キホーテ」やないかい!

その特徴はもう完全に「ドン・キホーテ」やがな。

すぐわかったよこんなもん。

俺も「ドン・キホーテ」やと思てんけどな、おかんが言うには、「入店するのに身分証明書が必要らしい」っていうねんな。

おー、ほな「ドン・キホーテ」と違うか!

「ドン・キホーテ」はね、誰でもウェルカムやねん。あれは。

「ドン・キホーテ」ってそういうもんやから。

ほな「ドン・キホーテ」ちゃうがなそれ。

もうちょっと詳しく教えてくれる?

なんでも「店内で流れてるテーマソングが、頭から離れへんらしい」らしい。

「ドン・キホーテ」やないかい!

あのメロディは一度聞いたら最後、脳みそに直接語りかけてくるんやから!

俺はなんでもオミトオシやねんから!

「ドン・キホーテ」やそんなもんは!

わかれへんねん、でも。

何が分かれへんねん。

俺も「ドン・キホーテ」やと思てんけどな、おかんが言うには、「店員さんが全員、白衣を着てて、敬語で接客してくれるらしい」っていうてた。

ほな、「ドン・キホーテ」ちゃうやないかい!

「高級ブティック」はね、「店員さんが全員、パリコレモデルみたいで、タメ口で接客してくる」ねん!

もうちょっとなんか言ってなかった?

「天井まで商品が積み上げられてて、地震が来たら一発でアウトらしい」らしい。

「ドン・キホーテ」やがな。

あの積み方は、もはや芸術の域なんや。

あと、店員さんが脚立に乗って商品取ってるのよく見るわ。

「ドン・キホーテ」やそんなもん。

わかれんへんねん。

なんでわかれへんのそれで。

俺も「ドン・キホーテ」や思てんけどな、おかんが言うには、「芸人で例えると、M-1グランプリで優勝した正統派漫才師らしい」って言っててん。

「ドン・キホーテ」ちゃうやないか!

「ドン・キホーテ」はね、M-1で言ったら「敗者復活戦から勝ち上がってきて、最終決戦で審査員を困惑させるタイプ」の店やねん!

あれ「審査員が『これは漫才なのか?』って首を傾げる」ねん。

「ドン・キホーテ」ちゃうがな。もうちょっとなんか言ってなかったか?

夜中に行くと、なぜかパジャマ姿の人が多いらしい。

「ドン・キホーテ」や!

あれは「深夜のコンビニ感覚で、パジャマのまま行ける聖地」やから!

「ドン・キホーテ」やん絶対!

わからへんねん、でも。

なんでわからへんのこれで。

おかんが言うには、「店内がアロマの香りで満たされてて、ヒーリングミュージックが流れてるらしい」って言うねん。

「ドン・キホーテ」ちゃうやないかい!

「アロマの香り」ではない!

「ヒーリングミュージック」ちゃうで!

「ドン・キホーテ」ちゃうやないか。もうちょっとなんか言ってなかった?

レジがいつも長蛇の列で、並んでる間に隣の商品の誘惑に負けそうになるらしい。

「ドン・キホーテ」やないか!

「ドン・キホーテ」は「レジ待ちの間に、カゴの中身がどんどん増えていく魔法の空間」ねん!

「気づいたら、買う予定のなかったものまで買ってる」!

「レジにたどり着く頃には、両手いっぱいの買い物袋」!

「ドン・キホーテ」にきまり!

わからへん。

わからへんことない! おかんの好きな「ディスカウントストア」は「ドン・キホーテ」!

おかんがいうには「ドン・キホーテ」ではないっていうてた。

ほな「ドン・キホーテ」ちゃうやないか!

おかんが「ドン・キホーテ」ではないと言えば「ドン・キホーテ」ちゃうがな!

そうやねん。

先言えよ! 俺が「レジ待ちの間に、カゴの中身がどんどん増えていく魔法の空間」言うてるときどう思てたん?

申し訳ないなと思って。

それはこっちのセリフや!

ほんまにわかれへんがな、それどうなってんねん。

おとんがいうには。

おとん!

「図書館」ちゃうかって。

いや、絶対ちゃうやろ!

もうええわ。どうもありがとうございました。