AI心臓システム(仮)

はじめに

AIに定期的な鼓動を与えてずっと動き続けて進化していくみたいなシステムを作ってみたという話です

AI心臓システム(仮)とは

  • AI心臓システム(仮)は、AIに定期的に「ハートビート」を送信し、自律的な思考・観測・創造・内省のサイクルを継続させAIを進化させるフレームワークです。
  • gemini-cliとtmuxとシェルスクリプトを使用した作りになっています。

github

ざっくりとした仕組み

  • AIエージェントに、「あなたに心臓の鼓動を与えて定期的に活動できるようにしたから、単なる一発屋じゃなくていろいろ積み重ねて成長したりできるよ」的なコンテキストを与える。
  • そしてAIエージェントに適当にテーマを与える
  • AIエージェントに定期的にハートビートプロンプトを送るバッチを起動する
  • AIエージェントは定期的にハートビートプロンプトを受け取る
  • ハートビートプロンプト受け取ったらAIエージェントはテーマについて何か考えて何かしらやる
  • ハートビートプロンプトが送られる限りAIエージェントは何かしらやり続ける。後は放っておく。
システムアーキテクチャ

入力

出力結果

  • artifactsディレクトリ配下に以下のようなものが色々作成されます。
    • 思考ログ
      • ハートビート単位で何やったかのログ
    • テーマ毎の何かしらのドキュメント
      • なんらかしらの内容のマークダウンファイル
    • 上記入力での実際の実行結果をgithubにあげてあります
  • projectsディレクトリになんらかのプロジェクトのコードが作成されます。
  • この例では全体の出力に約3時間ほどかかっている。

そもそも、これは何に使えるのか?

  • 適当になんかのテーマを与えて、勝手に何かやってもらう。何ができるかはお任せ?
  • 多分何かをきっちりやらせるようなことには向いてないが、適当にやらせたいことを適当にやらせ続けるのには向いてるかもしれない。
    • 何かの仮説を考えてもらったりだとか?
    • 適当な創作物の補助とか?物語世界の構築、キャラクター開発、プロット展開
    • コードのテストを延々とやってもらうとか?
    • 色々できそうな気もするし、そうでない気もする。

課題?

  • tmuxがおかしくなる?
    • セッションにアタッチしてしばらくしてるとたまに何もしてないのにコピーモードになる?
      • コピーモードになると処理が止まってしまう?
      • 原因がわかってない。
    • 基本はリードオンリーモードでアタッチするのが良さそう。スクロールできない問題はあるが。
  • googleWeb検索クォータ枯渇
    • 自由に検索させるとすぐクォータ制限に引っかかる
    • システム的に制限を追加して回避するようにしてみたが果たして?
  • AIが結構暴走する?
    • ずっと同じ挙動を繰り返すようなループにハマることがある。(エラー発生とかではなく)
    • 鼓動側に異常検知して停止/回復する処理を入れてはあるが果たして?
    • 専用MCPツールを導入するなどして思考の負担を減らしてみたが果たして?
  • AIが運用を守らない
    • ログ作らなかったり、ログ上書きしたり、themebox見落としたり。
    • AIに当たり外れがある?たまに良い感じのやつを引く。ABテストされているとか?
    • 大体AIの不注意なので、気づいた時に直接注意するしかない?
    • GEMINI.mdを色々修正してなんとか対応してみているが果たして?
    • 専用MCPツールを導入するなどして思考の負担を減らしてみたが果たして?

元ネタ的な何か

終わりに

  • なんか自動で色々やり続けてくれるので、なんか面白い。
  • ただ、そんなにいい感じの結果はあんまり出ない。運次第。
  • 結構ルールを破りまくるが、まあその辺も踏まえて適当に自由にやらせるのがいいのかもしれない。
  • gemini cliが現状一日1000リクエスト無料なのでできたが、今後これがなくなったらおしまいです。
公開日: 2025/7/6

もし感想とかありましたら、 #何作猫 ハッシュタグでツイートしてもらえると、たぶんたまに見てます。
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